2016/01/17
根拠のない相場観は持たない
行き過ぎた価格に対し、
「これ以上は価格を更新しないだろう」
と考えるのは、人間の心理面では当然の反応だと思います。
全ての事象に限界はあるので間違った予測ではありません。
しかし、相場取引では行き過ぎた価格に対して限界説を唱えるのであれば、それなりの明確な根拠が必要になってきます。
根拠の無い先入観のみで相場環境を判断すると収益だけではなく規律面でも悪影響が生じます。
例えば、先日のイギリスのEU離脱問題では、1ドル=106円台から1ドル=98円台まで一気に円高となりました。
一日で8円も円高になるとマーケットは、
①ショートポジションの利食いの連続
②ロングポジションの損切り
③短期トレーダーによるロングポジションの塩漬け
④短期トレーダーによるロングポジションのナンピン
⑤ショートポジションの売り増し
⑥ロングポジションの強制ロスカット
この様な現象が瞬時の内に起こり、チャート上では傾きが生じます。
そして、ローソク足は大きなヒゲを残し元の価格へ戻る様な形状になります。
こんな感じですね。
長いヒゲは価格が反発した時によく見られる現象です。
レンジトレードでの逆張りでは重宝される情報ですね。
一見、価格が行き過ぎて反発している様に見られますが、実際にはその後、ダウントレンドが加速していくという事も多々あります。
よくあるパターンですよね。
価格が行き過ぎているという感覚を持つ事は大事ですが、それより重要なのは相場環境です。
行き過ぎたと思われる価格と長期時間軸のサポート、レジスタンスが噛み合えば反発を期待したシナリオを描けますが、そうでない場合はトレンドフォローに徹するか、方向感が見いだせない場合はスルーしなければいけません。
相場にはミーン・リバージョンと言う用語があります。
価格が乖離しても、やがては基本価格に回帰するというものです。
価格が行き過ぎてもいずれは戻るという事ですね。
しかし、あくまで長期的な視点での考察なのでデイトレードでは気にする必要は無いでしょう。
インジケーター、オシレーターを過信しない
チャート上に表示さているインジケーター、オシレーターを過信してはいけません。
参考記事:FXの短期売買でオシレーターは必要?それとも不要?
インジケーターやオシレーターは価格から導き出された指標に過ぎません。
つまり、価格の後を追いかけているだけのデータです。
スイングトレード以上のトレード期間であれば有効に使えますが、短期売買ではタイムラグが致命傷になります。
インジケーターやオシレーターは直近の価格がどの様な経緯で現時までに至っているかを確認するだけの指標です。
決して短期売買でのエントリー・シグナルに使用しない様にして下さい。
間違いなく利益は残せません。
重要なのは、現在の価格です。
現在の価格を意識していれば、トレンド波形や重要なサポート、レジスタンスを見逃す事は無くなっていきます。
是非、参考にして下さい。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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