2016/01/17
時間足毎に参加者がいる
FXは24時間オープンしている特殊なマーケットという事もあり、トレードスタイルだけではなく、ライフスタイルによってポジションの保有期間がトレーダーにより違います。
兼業トレーダーで時間をあまり取れなという方は、ローソク足の確定を待つ必要のないスイングトレード、専業トレーダーであれば、短期的な値動きから利鞘を狙えるデイトレード、スキャルピングが主流になってくるのではないでしょうか。
日足には長期的なトレードを目的とした参加者
4時間足には中期的なトレードを目的とした参加者
15分には短期的なトレードを目的とした参加者
といった具合です。それぞれの時間足にはエントリーからエグジットまでを行う参加者で溢れています。
基本的にエントリーした時間足で損切りと利食いは行います。
稀に損切りだけはエントリーした時間足で行い、利食いは上位時間足で行うという様な手法のトレーダーも存在します。
利益を強力な抵抗帯まで伸ばす為ですね。
また、参加する時間足の性質や特徴を把握しておくとトレードに対する考え方が豊かになります。
日足
・ファンダメンタルズを織り込んでいる
・実需の材料にも使われる
・日足を執行時時間軸にするトレーダーは多い
・経済指標、要人発言であまり影響を受けない
・長期的な運用に利用される
・スワップ金利目的にロングポジションを保有するトレーダーも存在する
4時間足
・中期的なトレードに向いている
・兼業トレーダーの執行時間軸に向いている
・短期的なトレードの環境認識で重宝される
・経済指標、要人発言で影響を受けにくい
1時間足
・短期、中期的なトレードに向いている
・兼業トレーダーの執行時間軸に向いている
・デイトレード、スキャルピングの環境認識に利用できる
・直近の波形を確認出来る
・経済指標、要人発言で影響を受け易い
15分足
・短期的なトレードに向いている
・デイトレーダーの執行時間軸に向いている
・ローソク足の確定を待つ事が出来る
・経済指標、要人発言の影響を受ける
・波形を利用し易い
・エントリーパターンでダマシにフィルターを掛け易い
1分足
・スキャルピングに利用出来る
・マーケットノイズに惑わされ易い
・波形を利用出来ない
・抵抗帯を利用出来ない
・瞬時に判断するスキルが必要
・使いこなせれば瞬間的に利鞘を抜ける
・経済指標、要人発言だけではなく些細な情報にも反応する
私の偏見も入っていますが、概ねこの様な性質と特徴があります。
時間足が短い程、参加者はエントリーとエグジット回数が増えてきます。
短期足で波形が細かく刻まれるのもそのためです。
参考記事:波形を刻む原理とは?
執行時間軸と環境認識の関係
私はエントリーからエグジットまでを15分足で行っています。
参考記事:デイトレードで最適な執行時間軸とは
相場観を探るため日足、4時間足、1時間足と順に環境認識を行います。
では、日足、4時間足を執行時間軸とした中長期的なトレードでは上位時間足を何処まで分析すれば良いのでしょうか?
正直悩みます。
個人的には、日足でトレードをするのであれば、最長保有期間を2カ月程度と想定し、週足まで観察すれば問題無い様に感じます。
月足は一年以上保有する時のみ見れば良い様に思います。
しかし、そこまで長期的に保有するとなると売買差益を目的としたトレードではなく、ロングポジションによるスワップ金利狙いか、リスクヘッジのための外貨預金になります。
相場観を必要としません。
4時間足を執行時間軸に選ぶ場合は、日足まで観察すれば良いでしょう。
4時間足では、数日で決着が着く事もあります。
従って影響を与える要素の少ない週足まで見ると悩みの種を生むだけです。
それより、4時間足チャートそのもので環境認識に力を入れた方が良いでしょう。
15分足などの短期時間軸では、損切りを直近高値、安値に置いても利食いは直近高値、安値を無視する事があります。
それは、環境認識に基づいたエントリーパターンでトレードをしているので利食いの抵抗帯まで意識する必要が無いからです。
もちろん、損益比率を守るためでもあります。
しかし、4時間足レベルになると重要なポイントとなるサポート、レジスタンスやトレンド波形はチャート上に表示されている限り軽視する事は出来ません。常に参加者に意識されるポイントは、トレードの根拠として利用され易いからです。
当然、意識されるポイントには注文が集中します。
注文が集中すると値動きが反転する恐れも出てくるので利食いポイントは慎重に決めなくてはなりません。
短期時間足では損切り幅を決めてから利食い幅を決めるのがセオリーですが、4時間足では利食い幅を最初に確認し、納得のいく損切りポイントが無ければエントリーを見送るという選択肢が増えてくるという事を覚えておきましょう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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