見逃してはいけない日足のサポートとレジスタンス

time 2015/08/29

サポートラインとレジスタンスラインは、トレンドラインと異なり、引き方が他の参加者と共通し易いので信頼できる価格帯になります。

サポートラインとレジスタンスラインで大事なのは、その価格帯が抵抗帯として機能するかどうかです。しかし、ラインの強度を見極める技術やラインをゾーンとして見る力を養うには経験が必要になってきます。FX初心者の方や経験の浅い方は、検証作業やトレード記録の見直しで経験不足を補う必要があります。

また、サポートラインとレジスタンスラインは、インジケーターやオシレーターに比べると比較的迷いが無くシンプルに相場判断が出来る優れたテクニカル分析の材料と言えます。

デイトレードのタームで見た場合、日足のサポートとレジスタンスに価格が到達した時、考えてしまうのが機関投資家や企業の大口投資家の存在です。彼らが、その価格帯では逆張りをするのか、ブレイクの初動を狙うのか見極めます。

見極める方法は短期足です。

短期足でトレンド転換もしくは価格が揉み合い、日足のサポート・レジスタンスと逆の方向にブレイクしたのであれば、大口トレーダーは逆張りをしたと考え、ほんの少しだけ便乗させて頂きます。

この場合は早めの判断が必要になります。どれぐらい反発するかは解りませんからね。

それとは逆に短期足で反転の兆しが無ければ価格は突き進と判断します。つまり、大口トレーダーは逆張りをしなかったと判断します。

明確にサポート・レジスタンスを抜ければ、こちらは焦ることなく便乗させて頂きます。トレンドに追随するという意味です。一度サポート・レジスタンスを抜けた価格は、しばらくはトレンドが継続し易いので積極的にトレンドフォローしたい局面になります。

この大口トレーダーと言うのはあくまでイメージです。シンプルに他の参加者の存在をイメージするために大口トレーダーの存在を意識しています。実際に価格が反転したりトレンドを形成する理由は、大多数の参加者の思惑が一致したか、本当に大口の建玉が投げ出されたかで決まります。

価格が動く背景には、追随者の存在と損切り注文を巻き込む現象があります。これらの事をイメージしながらテクニカル分析を行うのと何も考えずにテクニカル分析を行うのでは、明らかに精度が変わってきます。

チャートには参加者の思惑が織り込まれているため、新規注文や損切り注文の集中しそうな価格帯を意識するのはとても重要な事です。是非、世界中のトレーダーの思惑を想像しながらトレードプランを練ってみて下さい。結構面白いですよ。

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2016/01/17

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