波形とサポート・レジスタンス 

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ボリンジャーバンドの有効的な使い方

time 2015/09/11

ボリンジャーバンドの有効的な使い方

ボリンジャーバンドについて

標準偏差を利用して相場の状況を判断するものとして有名です。

ただ標準編と言われましてもピンとこないですね(笑)

たとえ標準偏差を理解していたとしてもボリンジャーバンドをそこまで深く考える人は少ないでしょう。

ボリンジャーバンドは中心の単純移動平均線から、

1σ、-1σと2σ、-2σと3σ、-3σ

とプロットされているのが標準的です。

1σ、2σに収まる確率は68.3%
2σ、-2σに収まる確率は95.3%
3σ、-3σに収まる確率は99.7%

こうしてみると「なるほど便利じゃん♪」と見えます。

ただ、実際にはボリンジャーバンドは移動平均線と同じで価格を追随するものです。

結果的にボリンジャーバンドに収まるようなチャートを刻んだとしてもはっきり言って意味の無いものです。

たまにボリンジャーバンドの2σ、-2σにタッチすれば反転するといった逆張り手法を耳にしますが、実際はタッチしたからといって反転している訳ではありません。

トレーダーの中には、そのような手法を取り入れている方もいるでしょうが、たまたま条件が合えば機能する事もあるでしょう。

しかし、実際にはタッチした価格帯が、

重要なサポートゾーンでありレジスタンスゾーン

といった条件が揃いローソク足が反発しているだけです。

ボリンジャーバンドのタッチを条件にしている手法で、利益を積み重ねているトレーダーは必ず他の条件も重複させているはずです。

しかし、レンジ相場での逆張りで、エントリーをじっくり待つという意味では、狙っているサポートラインやレジスタンスラインの反発を確認出来るので、エントリー直後に逆行するという手痛いトレードを減らす事が出来ます。その点では、ボリンジャーバンドにタッチはとても良い条件だと思います。

ボリンジャーバンドの使い方

では、ボリンジャーバンドの有効的な使い方とはどういったものなのでしょうか?

私の使用例ですが、MT4のチャート上でマウスのスクロールキーを押して十字線に切り替えてから、2σ-2σの間のpipsを計りボラティリティを確認します。エントリーする前には必ず確認をしています。

もちろんATRなどでボラティリティを確認するのも良いと思いますが、私はオシレーターは使用しませんのでこのやり方を重宝しています。

何故ボリンジャーバンドの幅を計るかというと、損切りポイントを再確認するためです。

ボラティリティが小さければ、損切りは直近の安値、高値から少し離した所に設定し、ボラティリティが大きければ、二つ前の安値、高値辺りまで幅を取る様にしています。

また、基本的にチャートは、ローソク足がチャート内に収まる様にプロットしなくてはならないため、小さな値幅だとローソク足は大きく表示され、大きな値幅だとローソク足は小さくプロットされます。そのため、ローソク足の大きさに惑わされる事があります。視覚的に惑わされない対策として、2σ-2σの間のpipsやローソク足の大きさ確認する事によって視覚的な錯覚を修正する事が出来ます(MT4には設定でローソク足の大きさを固定出来ますが、はっきり言って見にくいので使えません)。

ボリンジャーバンドの幅を計る癖を付けておけば、ボラティリティの大きさでトレードのシナリオ作りが比較的スムーズに行えるようになります。

利食いの目標として

ボリンジャーバンドの有効な使い方の一つとして利食いのターゲットにする事が上げられます。

ただし、損切りのルール、損益比率、ボリンジャーバンドが動いた時のシナリオなど事前に明確にしておかなければいけません。

バンドの中に収まる確率について否定的な事を書きましたが、エントリーする根拠として単体で採用するのは望ましく無いという意味です。

利食いに関しても、決してバンドの中に収まる確率を利用するというものではありません。

利食いは何処まで伸ばせるか分かりませんので、ターゲットの中の一つぐらいの感覚で使用するのであれば問題ないという意味です。

 

ボリンジャーバンドは価格を追随するインジケーターです。

過信は厳禁です。

 

 

          

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

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